出撃レポート

【出撃報告】石巻・石ノ森萬画館&市街地訪問

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石巻訪問、無事に果たして参りました。

仙台出発の朝、訪問企画にぬかりがないかどうか、そればかりに集中していた私は、ふと石巻だけでどれだけの被害があったのかよく知らないことに気づき、ネットで亡くなられた方、行方不明の方の数を調べました。併せてその数3,264人。人口約16万人のうち、2%という被害者数。この数字は一瞬実感がともないにくいですが、私の生まれ育った田舎町の人口なら半数の方が亡くなられたわけで、改めて身震いせずにはいられませんでした。

これから会いにいく方々の記憶の束には、その数だけ悲しみがある。もちろん地元の方々との楽しい思い出を作りにいくのだけれど、どこかに気持ちを引き締める部分を忘れないようにしようと思いました。

 

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10時30分、石ノ森萬画館1回目の登場。予想外に多くの人々が駆けつけて下さいました。萬画館の本郷さんが地元新聞に告知を働きかけて下さり、その効果でたくさんの人々と記念撮影を行うことができました。

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小学館集英社プロダクション様からご提供いただいたギフトはあっという間に来場者の手に渡っていきました。訪問の記念に作った部隊のロゴ入り缶バッジも配りました。突然登場した得体の知れない集団のバッジではありましたが、笑顔で受け取って下さる方々がたくさんいらっしゃってうれしかったです。1回目登場の締めくくりには時間を割いていただいて、支援金贈呈セレモニーを行なわせていただきました。

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昼食。地元のお弁当屋さん「松竹」に人数分のお弁当を届けていただきました。後になってわかったことですが、日曜日はもともと休業日のところに無理を頼んでしまったようです。せめて売上げに貢献できたことで喜んで下さることを願うばかりです。

正午過ぎには萬画館からすぐ近くの石巻まちなか復興マルシェに向かいます。気温も上昇する中、一行はここから2時間ほぼ休みなしの行軍を行ないました。

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復興マルシェでは、新たに出会う人々も大勢いる中、先ほどの萬画館1回目の登場の際に見かけた方々もたくさんいらっしゃいました。観光中の方々、マルシェで働いている方々入り混じっての撮影会、こちらも大いに賑わいました。そしてマイクロバスに乗り込み冷えた車の中でしばしの休憩。バスは石巻駅に向かいます。

石巻駅では、石ノ森キャラクターで装われたラッピング列車「マンガッタンライナー」の出迎えを行ないました。降車した乗客は突然の帝国軍の登場にかなり驚いた様子。スター・ウォーズと石巻、何も関連がないですから無理もありません(笑)ですが皆さん笑顔でトルーパーたちと写真を撮っていきました。乗降客の方々もさることながら、一番喜ばれたのは駅員さんたちでした。

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駅から徒歩で萬画館まで戻りました。当然のことながら、点々の場所では賑わいがありつつも、通りはいたって静かな日常のままです。イベント会場が盛り上がるのは当然のこと。我々にとっては、この時間こそ石巻の日常の雰囲気を感じる貴重な時間でした。小さなプレハブ店舗のならぶふれあい商店街では、不意の訪問にも関わらずお土産までいただいてしまいました。途中の美容室ではご家族総出の歓迎を受け、お店の前で撮影会が始まりました。車で通りかかった人たちも車を止めて混じり、つかの間お祭りの賑わいになりました。この後、ワゴンのクレープ屋さん、コミュニティカフェ・かめ七、かめ七呉服店などなどあちこちを巡り、皆さんに喜んでいただきました。再び復興マルシェをほんのわずか賑わし、一行は萬画館に戻りました。

このあたりで連続行動2時間が経過し、ベイダー、トルーパーともかなりしんどかったと思います。健康面は大変心配でしたが、皆耐え抜いてくれました。

小休憩の後、最後の萬画館登場。ちょっと練り歩き時間が長引いた影響でわずか10分ほどの登場になってしまいましたが、この時間帯に来場されたお客さんをしっかり賑わすことができ、無事日程終了となりました。

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石巻の日常に大きな高揚感をもたらすことが出来て、訪問は大成功でした。広い街全体のほんの一部を賑わしただけに過ぎませんが、後に届いた萬画館本郷さんの御礼メール文中で「街中がわいた」とおっしゃっていただきました。感無量です。

いちおうの成果を出して安堵中の我々ですが、同時にここだけで満足してはいけないとも感じました。まだまだ震災の影響を引きずっている東北の町に対して自分たちは何を出来るのか、何をしなければならないのか、自問自答の旅を続けていきたいと思います。

最後になりますが、企画実現まで支援、ご協力をいただいた皆さんに厚く御礼申し上げます。

きめ細かな企画支援とケアをいただきました石ノ森萬画館の木村仁様、本郷由華様、ほか全てのスタッフの皆さん/萬画館の木村様をご紹介いただいた女川町観光協会の遠藤様/多数のギフトを提供いただきました小学館集英社プロダクション小川健様、丸山一仁様、ほかライセンシー各社様/届いたギフトを整理していただき、当日は行軍サポートも引き受けて下さった遠藤敦子様/一日中MCとして「声」の支援をいただいた伊藤さとり様/Facebookで企画検討、情報拡散にご協力いただいた全ての皆様/河原一久さん/501st 日本部隊の有志全員

ありがとうございました!

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なお、501st 日本部隊のFaceBookの方にも多くの写真をアップしております!